ジン典

第38話 未来への想い

あらすじ

あらしの懇願を聞き入れ、店長は銃をおろす。

だが、その雰囲気はなおも普段の穏和さとはほど遠いものであった。

あらしはひとまず感謝の意を述べ、そして問いかける。

爆風から守るための建造物の設計が店長の専門であったはず。

なのになぜ新型爆弾の研究を?

店長は答える。

それは嵐山麟太郎のため。

自分を信じてくれた、そして愛する者たちを守りたいと誰よりも強く願っていた、今は亡き親友に応えるためだと。

続けて彼が語ったのは、非情な戦争の現実。

そのあまりにも淡々とした口調に耐えられず、憤りをあらわにするあらし。

しかし店長は動じることなく、語気を強め人の集団の恐ろしさを口にする。

あらしは言葉を失い、ただ悲しそうに彼を見つめるばかり。

そのとき、いつの間にか目を覚ましていたが店長に語りかけた。

「子供だからって… 黙って好きな女に哀しい話聞かせるほど… 自分、ぬるくないス!!」

データ

巻末コメント (コメント欄なし)
前ヒキ 60年前の方舟の地下で、店長に見つかってしまったあらしは…!?
後ヒキ 店長の問いに、満面の笑みで応える一。そして一の身に起こった異変とは…!?
ページ数 35
初出 ガンガンJOKER 2009年 10月号
発売日 2009年9月19日
表紙
扉カラー頁 あらし
収録巻 第7巻

修正点

内容
005 カラー→モノクロ(電子版では変更なし)
007 第38話比較01
第38話比較02
014 「ニューメキシコ州ソコロ南東48km地点」→「ニューメキシコ州ソコロ南東48km地点トリニティ実験場
031 第38話比較03
037 第38話比較04