イワカミのキラ
砂川亮伍の読み切り漫画。
古代日本を舞台に、鬼払いの巫女キラが活躍する。
全35ページ。
2000年、第65回週刊少年マガジン新人漫画賞佳作を受賞。
マガジンFRESH2001年1月29日増刊号に掲載。
あらすじ
今は昔。
日本某国に「鬼」が現れ、人々を騒がせていた。
そこへ一人の巫女が遣わされる。
名をキラといった。
その呪術だけが、鬼を祓うことができるのである。
鬼を追うキラ。
しかし、なぜか役人は事件を隠そうとする。
鬼もどこか様子がおかしい。
そしてキラは鬼の子供ヒミコと出会い、おそるべき真実を知る。
登場人物
- 綺羅
-
主人公。
鬼が棲む国「イワカミ」から遣わされた巫女。
「鬼払い」と呼ばれる呪術を操る。
華奢な容姿に似合わず、その術は強力。
穏やかな性格だが、悪に対しては激しい怒りを見せる。
- ヒミコ
-
鬼の子供。
人をはるかに超える力を持つが、物を盗むばかりで人を襲う様子はない。
- タキノモリ
-
イワカミ国との外交を担う高官。
物腰柔らかにキラと応対する。
しかし、なぜか鬼の出現を認めようとしない。
- オウツイ
-
若い役人。
イワカミ国に反感を持っている。
- ミノ
-
キラの案内役を務める女官。
講評
編集部
私の名は綺羅、仕事は鬼を払う事。
物語は私がある鬼の子供と出会った時に始まった・・・・。
丁寧な描写で描かれた絵がいい。鬼の子供の描きっぷりがかわいくて特に◎!
ストーリーテリングも簡潔で的を射ている。
ただ、もう少し熱気や荒唐無稽な盛り上げが欲しかった。
特別審査委員長 西本英雄
読者を引き込むようなセリフを!