ジン典

イワカミのキラ

イワカミのキラ
マガジンFRESH2001年1月29日増刊号 p.410

砂川亮伍の読み切り漫画。

古代日本を舞台に、鬼払おにやらいの巫女キラが活躍する。

全35ページ。

2000年、第65回週刊少年マガジン新人漫画賞佳作を受賞。

マガジンFRESH2001年1月29日増刊号に掲載。

あらすじ

今は昔。

日本某国に「鬼」が現れ、人々を騒がせていた。

そこへ一人の巫女が遣わされる。

名をキラといった。

その呪術だけが、鬼を祓うことができるのである。

鬼を追うキラ。

しかし、なぜか役人は事件を隠そうとする。

鬼もどこか様子がおかしい。

そしてキラは鬼の子供ヒミコと出会い、おそるべき真実を知る。

登場人物

綺羅 キラ
キラ
p.423

主人公。

鬼が棲む国「イワカミ」から遣わされた巫女。

鬼払おにやらい」と呼ばれる呪術を操る。

華奢な容姿に似合わず、その術は強力。

穏やかな性格だが、悪に対しては激しい怒りを見せる。

ヒミコ
ヒミコ
p.422

鬼の子供。

人をはるかに超える力を持つが、物を盗むばかりで人を襲う様子はない。

タキノモリ
タキノモリ
p.409

イワカミ国との外交を担う高官。

物腰柔らかにキラと応対する。

しかし、なぜか鬼の出現を認めようとしない。

オウツイ
キラ
p.419

若い役人。

イワカミ国に反感を持っている。

ミノ
ミノ
p.416

キラの案内役を務める女官。

講評

編集部

私の名は綺羅、仕事は鬼を払う事。

物語は私がある鬼の子供と出会った時に始まった・・・・。

丁寧な描写で描かれた絵がいい。鬼の子供の描きっぷりがかわいくて特に◎!

ストーリーテリングも簡潔で的を射ている。

ただ、もう少し熱気や荒唐無稽な盛り上げが欲しかった。

特別審査委員長 西本英雄

読者を引き込むようなセリフを!