ジン典

小林 尽

こばやし・じん

小林尽
自画像(声優ましまし倶楽部第1巻カバー)

漫画家。

作品に『School Rumble』『夏のあらし!』など。

最新作は『声優ましまし倶楽部』。現在は連載を行っていない。

作品

連載

読み切り

来歴

生い立ち

1977年5月25日生まれ。

千葉県出身[備考01]

子供の頃から絵を描くことが好きだった。

大学時代

慶應義塾大学ストーリー漫画研究会に入部し、本格的にマンガを描き始める。

ある同人誌に描いたイラストが週刊少年マガジン編集者・朴鐘顕の注目を受けたことにより、少年マガジンに興味を持った。

その後、出版社への持ち込みを開始。19ページの作品を描き、まず少年マガジン編集部を訪れた。作品の内容は、本人によればギャグ漫画、朴によればファンタジー。

他の雑誌や職業も検討したが、「この編集部は自分を大切にしてくれそうだ」と感じたことが決め手となり、少年マガジンでデビューすることを決意する。

デビュー以降

2000年、第65回週刊少年マガジン新人漫画賞佳作を受賞[備考02]。作品の内容は不明。同賞に小林尽という名前の受賞者はいないため、別名で応募したものと思われる。

2002年、『School Rumble』で連載デビュー。2009年まで同シリーズを週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載。

2006年より2010年まで、『夏のあらし!』を月刊ガンガンウイングと月刊ガンガンJOKERで連載。

2011年より2012年まで、『一路平安!』を別冊少年マガジンで連載。

2013年より2016年まで、『放課後ましまし倶楽部』『声優ましまし倶楽部』をジャンプLIVEと少年ジャンプ+で連載。

プロフィール

漫画について

趣味

旅行

本人いわく、趣味は移動。

頻繁に国内外を旅しており、しばしば関係者から「いつ漫画を描いているのか」と驚かれている。

自転車で東京から鹿児島まで旅したことや、パスポートのスタンプ欄がいっぱいになり空港で足止めされてしまったこともある。

バスケットボール

中学・高校ではバスケットボール部に所属。

『School Rumble』連載中も月2回ほどのペースで続けていた。

その他

読書、映画鑑賞など。

漫画以外の活動

イラスト

小林尽 イラスト収録物一覧」を参照。

声の出演

アニメ

ゲーム

ドラマCD

インタビューなど

小林尽 発言集」を参照。

その他

交友関係

アシスタント

漫画家・イラストレーター

有馬啓太郎

漫画『うりポッ!』第1巻おまけ4コマに小林を登場させた。

夏のあらし! 春夏冬中』ではエンドカードイラストを提供した。

南野彼方

夏のあらし!』の彩色担当。

主宰サークル「CODEGiA」の同人誌『夕映』に小林の寄稿イラストあり。

武内崇

TYPE-MOON代表。

武内は『夏のあらし! 春夏冬中』にエンドカードイラストを提供。

小林はTYPE-MOONのPCゲーム『Fate hollow/ataraxia』とアニメ『劇場版 空の境界 第二章 殺人考察(前)』にイラストを提供した。

2009年には同人誌『京都、春。』を合作した。

江尻立真

元アシスタント。

帰ってきた変態仮面』には江尻の漫画『P2! -let's Play Pingpong!-』の藍川ヒロムと早乙女乙女らしきキャラが描かれている。

『P2!』には『School Rumble』の塚本天満などが描かれた。

声優

川田紳司

アニメ『スクールランブル』花井春樹役。

School Rumble 増刊号♭33の作画に協力。

生天目仁美

アニメ『スクールランブル』周防美琴役、『夏のあらし!マスター役。

生天目が出演した演劇「冬 -ZIMA-」に、小林も宣伝美術で参加。

安元洋貴

アニメ『スクールランブル』東郷雅一役、『夏のあらし!グラサン役。

ラジオ番組『夏のあらし! 方舟休憩室』特別編と『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!』第13回に小林と共に出演。

杉田智和

アニメ『夏のあらし!山代武士役。

ラジオ番組『夏のあらし! 方舟休憩室』特別編と『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!』第13回に小林と共に出演。

小林は杉田原作のPSVita用ゲーム『月英学園 -kou-』にイラストを提供した。

あさのますみ

小林は一時期あさのの勧めによりTwitterを利用しており、あさのが漫画『それが声優!』の作画担当者を募った際にはペン入れの手伝いとして立候補した。

あさのは『声優ましまし倶楽部』第2巻の帯に推薦コメントを寄せた。

その他

奈須きのこ

シナリオライター、小説家。

アニメ『劇場版 空の境界 第二章 殺人考察(前)』のパンフレットに小林からのコメントあり。

赤尾でこ

脚本家、歌手。

アニメ『夏のあらし!』『夏のあらし! 春夏冬中』の脚本を担当。

小林は赤尾がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミエノのタタキ! ヒトミ添え おかわり∞』第61回にゲスト出演した。

関係者コメント

三浦敏宏 (SchoolRumble担当編集者)

『School Rumble』連載立ち上げについて

内容は、ギャグなんだけれども、連載しているうちに、ある日に突然、ギャグから恋愛に転がってもおかしくないような場にしていったらいいんじゃないか、と話し合っていきました。

お手本として業田良家さんの『自虐の詩』を渡して。

要はショートものでキャラが増えて、だんだん話が動いていくということなんですけれども。

小林くんはそれを一週間後に持ってきて、「わかりました」と。

その「わかりました」と言っただけで、『自虐の詩』とはぜんぜん世界観も展開もちがう『スクールランブル』を描いていく才能はすごいなぁと思いました。

(『漫画編集者』p.80 木村俊介・著 フィルムアート社)

朴鐘顕 (SchoolRumble担当編集者, 別冊少年マガジン班長)

出会いについて

小林尽先生との出会いは、持ち込みでした。

小林尽先生がマガジン編集部に電話をかけてきてくれて、その電話を受けたのが僕です。

実は、その半年ほど前、僕は小林先生に名刺を渡しています。

小林先生が何かの同人誌に描かれていたイラストを見かけ、(わっ、すごくいい絵だ!)と思い、「この絵を描いた人に会いたいのですが」と申し出ました。

すると、イラストを描いてくれたけど、その人は顔を見せないと言われ、

では僕の名刺だけ渡してください。

とお願いしました。

その名刺を受け取った小林先生は、わざわざ、この人に電話したり会ったりするのは、面倒だけど、もしいつか漫画を描いたらマガジンに持っていこうかな、と思ってくれたようです。

そうして、しばらくして、小林先生がマガジンに電話をしたら、やっぱり、僕が電話を取ったという次第です。

週刊少年マガジン編集部には40名ほどの編集者がいますから、ものすごい偶然です。

運命の出会いというような雰囲気ですが、なんとなくそんな劇的な感じではなかったのは、小林先生は、そのことを、僕に出会ってから一年ほどして、ようやく教えてくれました。

つまり、僕は、ずっと気づかなかったんです。

僕のほうは小林先生の名前も知らず、絵柄も一度だけカラーのイラストを目にしただけ、漫画を持ってきてくれたときの白黒原稿とは、ずいぶんタッチも違っていました。

だから、気づかなかった。

でも、小林先生は知っていた。

「ああ、あの人だなー」と思っていたそうです。

そして一年も経ってからようやく教えてくれる。

こういう感じが、いかにも、小林先生らしいなーという感じがします。

もともと才能も素晴らしかったのですが、小林先生は努力量も凄まじく、とんとん拍子で上手くなり、僕にとっても、編集人生ではじめて起こした連載となりました。

(別冊少年マガジン公式ブログ 『別マガ』班長は今日も困っている。)

人柄について

小林尽先生も面白い人柄でした。

昔、年の瀬の12月30日に急に電話がかかってきて、自転車を貸してほしい、って言うんです。

僕が当時ロードレーサータイプの速いチャリを持ってたんで。

で、僕の家まで小林先生が取りに来て、乗り方とか説明したら、じゃっ!とか良いお年を!とか言って去って行ったんです。

夜8時くらい。

小林先生はその足で、そのまま広島まで行きました。7日間かけて。

いやあ、普通に革ジャンにジーパン。カバンも小さなやつだったんですがねー。

鈴木綾一 (SchoolRumble担当編集者)

打ち合わせでネタが決まったら、先生が目の前でネームを作ってくんですよ。

僕たちは見守ったり口出ししたり先生含め雑談しながら最後まで付き添っていました。

けっこう珍しいスタイルだったかと。

部活みたいで楽しかったです!

あとは小林尽先生は突発的に旅に出るので、電話するときは「いまどこですか?」と聞くのが通例でしたね。

「九州に自転車で来て、いま熊本の喫茶店で原稿描いてます」とか言われたり。

カバンにいつも原稿用紙と道具を入れて、どこでも原稿を描かれていましたね。

赤松健 (漫画家)

マガジン新連載の「スクール・ランブル」は、色々な意味で興味深いというか読者層にpingを打つ作品というか。

その返り値データについては一研究者として正に興味津々ですな。(^^)

こないだ、作者の小林君が会いたいというので少しお話したら、長身の好青年で、好きな物も描きたい物もハッキリしており好印象。

漫画版「陸まお」のRAN氏もそうですが、最近の若者は昔のようにドロドロしたところが無く、頼もしい事この上ない感じです。

新房昭之 (アニメ『夏のあらし!』監督)

アニメ制作への参加について

─小林先生は、脚本会議やアフレコ、ダビング(声やBGM、効果音など音を合わせる工程)にまで参加されていると聞きました。

新房:それだけではなくカッティング(編集)もです。

最初のころはV編(映像を放送用にまとめる最終工程)にまで来てました。

そんな原作者さんは初めてです(笑)。

(アニメ『夏のあらし!』DVD第3巻特装版ブックレット p.20)

関連サイト

備考

  1. マガスペ探検隊のWhat.Who.Where.』第7回では、東京都出身・O型とされている。
  2. 小説『School Rumble ~恋、知りそめし頃に~』掲載のプロフィールでは2001年受賞とされているが、誤りと思われる。第65回週刊少年マガジン新人漫画賞の募集・結果発表は2000年に行われている。